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鶯の楽しそうなさえずり・・柔らかな春のひだまり。３月の2日からずっと包帯を巻いていた可哀想なカッチに山桜の花びらがふわりふわりと舞い降ります。テーブルが出来上がったぞーとムッシュの嬉しそうな声に誘われて久しぶりにデッキに連れ出したのよ！明日からＧＷ・・テーブル、デッキと修理が終わりほっと一息の朝！春うらら・・カッチ幸せそう！２ヶ月間病院通いに明け暮れたものね！２００８年の春・・暖かい？・・暑い・・桜、すみれ、すももの花いっせいに咲きラペの森も新緑が清清しくマダムラペの大好きな季節！Ｇｗも終わり・・今年も大勢のお客様いらっしゃいました。満席のためデッキで待ってもらうことになったお客様にエゾリスのチャッピー４兄弟がお相手していましたよ！そして今夜・・なんとマイナス７℃になるそうよ！あわてて植木のお花を全部家のなかにいれたのよ！

誰かに囁かれているような・・誰かに呼ばれているような・・今・今逢いに行かなければ・・そんな思いの高まりがスペインとの国境の町ルルドへの訪れでした。パリ、モンパレナス駅からボルドー経由ＴGVで5時間半、ビレネーの雄大な山脈が見え始めると２年前レンタカーでバルセロナまで走った時の会話が思いだされる。ベルビニャンの町あたりだった。ルルドってどこ？ここからそんなに遠くないよ！いつか行こうね!想いは以外にも早く訪れた。きっときっと・・あなたが導いてくださったのですね！

雪解け・・ラペの森の木々のあいだから見える秋まき麦の畑・・緑の芽がチラリと見えるの！春の予感？今年はやけに暖かい3月・・でも・・まだまだしめった春の雪が、なごりおしそうに幾度となく降るわね！3月お別れの季節・・送別会がつづきます。そんなあわただしい日々のなかで、撮影のためのブライダルブーケの依頼！赤と黒のドレスなので個性的にとのこと。濃い赤いワインのカラー、アンスリューム　テラ、ライムグリーン（白バラ）ローテローザ（赤薔薇）八重チューリッブ、リトルシルバー（薄い紫ミニバラ）なんて楽しい仕事ですこと！ラペのゲストルームのバスタブをバックに！

薄紫の半襟に紫根染めの絞りの着物・・衣擦れ・・なんて久しぶりに袖を通すのかしら？玉虫の半帯を片流しに結ぶと、盛装ではなくおしゃれ着でもちょっびり衣冠束帯の気分！そう・・2月21日・・マダムラペのお誕生日・お友達のお家に招待されたのよ！お料理をたくさん作ってくれて、バースデイケーキも用意されていてシャンパンで乾杯して、ビールもシャブリのワインも思い切り飲んでも送り迎えの素敵な運転手もいるのよ！わいわい騒いで笑い転げて尽きないおしゃべり・・本当に・・本当に・・楽しいひと時・・今までで一番こ心に残るお誕生日。ラペさんは、いつもお客さんのバースデイをお店でやっているから、今日は、なにもしないで、ただすわっていてね。優しい心に涙がこぼれそう。

2月は嫌い・・母がこの世を去ったのは19歳最後の日だったから誕生日はいつも哀しかった。
そんな２月も終わり、マイナス２５℃から３０℃凍てつく日が幾日もありました。ダイヤモンドダストがラペの森にきらきら舞うのは息を呑むような美しさです。それでもペンションから1時間も歩いて来てくださるお客様もいます。吹雪の中を何時間もラペをめざして運転して来て下さる人もいます。・・本当に有り難く感謝します。そんな人がいるかぎり、長い坂道の雪かきをして、お店の中にお花を飾り、ストーブに薪をくべて真冬でもラぺの森のカフェはオープンしています。

もし、きみが、幸福にも青年時代に　パリに住んだことがあるとすれば、君が残りの人生を、どこで過ごすとしても、パリはきみについてまわるだろう。なぜなら、パリは移動祝祭日だからだ。　アーネット・へミングウェイ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黄昏のノートルダム寺院の前に静かにたたずむ時・・ふっと　この言葉が思い出される。今年もまたパリの街にもどれた幸福を神に感謝し祈りをささげます。サンルイ島のいつものカフェ・・いつもの席で・・いつもの大好きな絵を見つめよう。